狛犬です。なんだか好評の人生を張ったレポシリーズです。
今日のテーマは「東大の大学院入試(人文系)の難易度はどのくらいなのか」
筆者は学部で某私大を卒業し、大学院では外部へ進学するという特殊(……でもないか)ということをしたので、一応東大の大学院も受験しました。
しかし、急に90度の方向転換をしたので準備時間も足りず、ものの見事に撃沈!
お恥ずかしい……。
まあ問題は他にもありましたが、それは後述します。
大学院の合格難易度は学部に比べれば大したことはない
結論から言うと、東大でも、大学院の方は普通に準備をすれば入れると思います。ただし分野によりますが。
学部の入試と違って合格のボーダーラインもはっきりしておらず、また試験問題もほぼ論述式であるため、難易度が図りづらい部分があると思います。
筆者が実際に受けてみた結果わかったのは、
・「受験する学問について、基礎的な知識がついているかどうか」
・「研究に外国語が必要な場合、辞書なしでそれなりのレベルの文を読解できるか」
以上のことが求められていました。
専門分野については、概説書を読んで、どこの部分が出題されても全体を通して一通り答えられればOK。
大学院にまで行きたい人は大抵その学問が好きでやっている人ばかりだと思うので、これはあまり苦にならないのではないでしょうか。
出題傾向は過去問を見れば大体わかります。
※過去問は東大で直接購入できました。
ただし辞書なしの外国語というのがネックで、英語だけならまだ良いのですが、必要に応じてドイツ語もしくはフランス語、過去問を見たところ古典学は古典ギリシア語やラテン語などを辞書なしで読まなければなりませんでした。
筆者はこの外国語に思いきり蹴躓いて爆死したわけですが、しっかりと準備さえすれば誰でも受かることができたのではないかという手ごたえがありました。
どの道、受験科目として出題されるのは専門的な研究をする上で必須の言語であると思うので、受験時にできるようにしておいて損はありません。
そしてこれは風の噂レベルの話ですが、外国語が試験科目に含まれる場合、合否はその外国語の点数が左右するとかしないとか。
東大だけではなく、語学科目はどこの大学院でも重要視されているかと思うので、力を入れて挑みましょう。
結論:大学院受験では語学が大事
論文の出来が重要視される
1次試験を無事通ると、論文を提出させられます。
他の大学院では、1次を通ってしまえばそうそう落ちることはありませんが、東大はこの論文の出来次第ではスナック感覚で落ちると言われています。
実際見たわけではありませんが、とある情報筋によると本当に落ちるらしいです。しっかりした論文が書けないと東大の大学院には入れません。
どの程度のものが求められているのかはわかりませんが、少なくとも手本代わりに身の回りの「出来の良い卒論」を読むことはして、あとは学部での指導教員に泣きつきましょう。笑
教授達はその道のプロであるはずなので、きっと論文の良し悪しは判断できます。
専門分野が合わないと不合格になることがある
東大の大学院説明会で聞いた話です。
大学院で研究したいのがあまりにマイナーな分野で、東大の先生方の手にも負えないと判断された場合、合格させてもらえないことがあります。
これに関しては「たまに○○や××を勉強したいと言って受験される方がいますが、合格にはできません」というようなことを名言していたので、どうしても東大に合格したい方は、自分の研究分野がマイナー道を突っ走ってないか今一度確認しましょう。
もし研究テーマがマイナーで、尚且つテーマを変えるつもりもなく、更に絶対の意思で進学したいのであれば、残された道は留学しかありません。
筆者も、もし語学が合格ラインに達していたとしても、もしかするとこの要因で不合格になっていたかもしれないなぁと思うなどしていました。笑
まとめ
東大の大学院に受かるには
・受験したい専攻の基礎的な知識を全体的に身につけておく
・語学科目があるなら辞書なしでそこそこ読めるようにする
・マイナーすぎない研究テーマを選ぶ
・論文はしっかりしたものを書く
……ということを考えると、やはり他の大学院よりは難易度が高めですね、やっぱり。
しかし、「大学受験」で東大に入るよりも「大学院受験」で東大に入る方が、遥かにハードルが低いことは間違いありません。
頑張って!